もうじき秋冬野菜の植え付けが終了して、
来年のことを真剣に考え始める時期がくる。
ここ小川町の農業では、あきらかに、ひとつの季節の区切りだと言える。
この1年振り返ってみて、
ものすごく生産レベルが向上した。
現場のスタッフは、今でも、畑の環境やら予定やら売上やらに振り回されて
こなしていくのに必死で、余裕はないかもしれない。
でも確実に大きく成長している。
自分が農業を始めた当初は、
なんでこんなに思うようにならないのか、悔しくて仕方がなかった。
そのうち、自分が!自分が!と何が何でも作ろうとする意志が少しずつ丸味を帯び、どう対処するか考え始めた。
いまでも、何とかしてパワーでやっつけようとする意志がどうしても残っているが、農業をやっていてつくづく思うのは、外を変えようとする努力のほとんどすべてが徒労に終わるということだ。
農業は自然相手だから、どうなるかわかったもんじゃない、
というのは完全なまやかしだ。
振り返ってみると、天災ではなくて、ほとんどすべてが人災なのだ。
だから、外(畑や虫や病気や台風、雨、日照り)に気を奪われることなく、
どれだけ自分自身を管理できるかが、農業で最も大事で難しいこと。
それができ始めているのが、驚きだ。
自分自身の羅針盤と、
世の中が自分たちの仕事に求めていることをうまく合致させて、
何をどうするかを決める。
それをしっかり意識してできている農業生産法人はまだ非常に少ない。
これからがとても楽しみ。
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