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一瞬の風になれ

一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ-- (文芸第二ピース)

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佐藤 多佳子
講談社
売り上げランキング: 22011

おすすめ度の平均:

気持を新しくしてくれる
気持ちのイイ「青春」　忘れていた感覚が凝縮した一冊
あぁもぅ，青春ど真ん中なんだからぁ！！
これを「小説」として売る気が知れない
汗臭くない、懐かしき直球ど真ん中の青春スポーツ小説

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酒田は、思った以上に遠い。

上越新幹線で新潟へ、そこから特急いなほに乗り換えて2時間ちょっと。

でも、酒をちびちびやりながら、気づいたら、酒田についていた。

まさに、佐藤多佳子の世界。

 

この人の本、『しゃべれどもしゃべれども』に3年ぐらい前にはまって、

それ以来、ずっと読みたいと思っていたのが、ようやく実現。

 

新幹線の中、特急いなほの中、涙がとまらずに閉口する。

 

見た目は違うけど、テーマは一緒。

自分に『良し』が言えない人の格闘記。

 

しみじみと、

 

いい本だなあ。

 

こんだけ力量がある作家が同時代にいるって、ほんとに幸せ。

 

失敗する可能性が見えても、

次の一歩を踏み出す力が湧いてくる本。

 

 

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

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佐藤 多佳子
新潮社
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おすすめ度の平均:

口べた
いい空気感を醸し出している作品。ただ、、、
今日はもうとにかく癒して癒して！爽やか上等！の、本。
青空みたいな本
言葉についてもう一度考えさせられた

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本を読むことのカタルシスを存分に味わえます。

 

 

伯父が亡くなった。

18年ぶりに山形県酒田市へ。

農業をやりたいと思うきっかけを作ってくれた伯父が亡くなった。

ずっと肝臓と戦ってきた人だった。

ずっともらうばかりで、何もしない自分がいた。

長い長いお経の間、しびれる足をこらえながら、

静かに内観していた。

つらい時間。

物事が動き始める前の、

急には変わらない、でもじっと積み重ねていかなければならない時期に、

親族に会うのは、こたえる。

まだまだ、自分本位にしか物事が見れていないことを痛切に感じる1日。

出来ていない。でも、進まなければならない。

これしかない、これだけしかできないことを、一歩ずつ。