ボクは、97年から2007年まで10年間、沖縄渡嘉敷島で農業をやらせてもらいました。
ゴーヤー、島らっきょう、なーべーらー(へちま)、やぎ(刺身、汁)、
しまな、島おくらなど、たくさんの知らなかった農産物との出会いがありましたが、
中でも、衝撃的な出会いだったのが、この葉にんにく。
初めて葉にんにくを見たのは、島の渡嘉敷区にある城間商店でした。
当時、城間商店で野菜を売らせてもらっていて、城間商店のおばちゃんに
久野さんところも、これ作ったら、と言われたのが最初でした。
見た目はニラによく似ている・・・のですが、
なにも知らずに食べたら、強烈な刺激があって、
「正直これはきつい!」
と思いました。城間商店のおばちゃんに話したら、
「慣れたらそれがくせになる」
とのことでしたが、その時は正直、疑ってました。
そのあと、お世話になっている旅館村元の
恵子さんに教えてもらった『いちおしレシピ』がこれ。
「ツナ和えにしたらおいしいのよ」
という何気ない一言で作ってみた一品ですが、
生でそのまま食べると刺激がきつすぎる葉にんにくを
ツナの油がまろやかにしてくれるんですね。
葉にんにくを刻んでツナとあえて、醤油で食べる実にシンプルなレシピですが、
葉にんにくの魅力を凝縮したこれ以上ない食べ方だと思います。
葉にんにくにはまってくると、スープに入れた時の風味のよさに食材の可能性を感じますが、
いままでたくさんの方に食べていただいて、一番喜んでもらえるのがツナ和えです。
沖縄で出会った葉にんにく、まだまだ知られていない食材を、たくさんの方にぜひ食べていただきたいなあと思います。
今週末の代々木のアースデイマーケットで試食を2000人分用意しています。
葉にんにくに会いにぜひ遊びにいらしてください。