うちのお客様の多くが、ジュースにする無農薬人参を望んでいらっしゃる。
しかし、人参を提供できる時期は限られている、
なんとかしなければならない。
問題の一つの解を求めてつくばのベルファームさんに行ってきました。
有機農業を15年以上も続けてきて、
無農薬野菜の味や体調への違いなどはそれなりに実感してきたのですが、
実は我が家でも、いざ体調を崩した時に、一番効果があったのが、
毎日人参をジューサーでしぼって飲む、というスタイルだったんですね。
うちのお客様でも、これをやっている方が非常に多い。
問題は、農業をやっている人なら誰もが抱える問題、
ある特定の時期にしか人参は育たない、ということなんです。
人間の健康の事情は季節を待ってくれないことも多く、貯蔵をしたり、どこかほかの産地と提携したり、いろいろな可能性をさぐってはいるのですが、
その一つの解として、生搾りの人参を冷凍保存するというやり方の可能性を探るために、
つくばへ行ってきたわけです。
ベルファームさんは、現在、つくばを中心に、新規就農者を育てながら、ケールや人参を無農薬で育てて、ジュースに加工している会社です。
もともと健康機器の会社を経営されていただけに、
ジュースにするうえでの課題点(高速絞りの過熱による栄養価の減少や添加物等の問題、味付けをしなければ提供しにくいのが現状の原料そのものの問題)を着実に解決してこられました。
それも、ひとえに、ゲルソン療法をやっているお客様というお客様の姿が見えていることや、そのお客様の望んでいることをしっかり把握して、ぶれていないということがすごいなあと思いました。
そのお客様のためにやるべきことは、土の微生物環境をよくし、生命力あるケール、人参を育て、生きた状態のまま加工冷凍し、生きたまま体に取り入れるということです。
冷凍ジュースというと、どうしても生にはかなわない印象がありますが、
輸血の際の血液を想像してもらえば分かるように、
仮死状態にして保存することが実は生きたまま体に取り入れる一つの有効な解であることは容易に想像できます。
何よりも、出来たジュースが素材そのままだということ。
素材の味が悪ければ、ジュースにしてもまずいよ。
という言葉に、社長の今までやってきたことに対する自信が垣間見られました。
うちも心して土から人参を育てて、身体に染みいるような人参ジュースをつくります。
年末から年明けあたりに、これまでとはまた違った形の人参ジュースが誕生する予定です。お楽しみに。
ps:今後のマルシェ等の市のあり方についても宿題をいただきました。
いろんなことがつながってるなあ。