夢の百姓―「正しい野菜づくり」で大儲けした男

夢の百姓―「正しい野菜づくり」で大儲けした男

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横森 正樹
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農業をビジネスにする、元気にする。

そのためには、すでに過去の遺物である農協の代わりをする組織が重要。

生産者同士で作り上げるか、既存のものを利用するか、

流通業者と出資し合ってたちあげるか。

本の中では、そういったすべての大本に『土作り』があると語られている。

結局のところ、

農家は畑での仕事に集中して、

土作りだけをやっていればいいわけではなく、

お客さまの口に入って満足していただけるまでのすべての過程を、

頭のなかで構築し、設計し、任せる所は人に任せ、

その上で、『農業』に集中する、

そんなプロデューサーのような仕事が求められているのだと思う。

過渡期にある現在においては、

あちこちから農業に関連するベンチャーなり、小さな組合なり、個人なりが出てきて、

統廃合しながら、今あるＪＡのかわりになっていくのだろう。

周りの状況に振り回されそうになったり、

流通にかかわってみたい欲求がでてきたりもするけれど、

原点であり、ベースにあるのは、

おいしくて安全な野菜をつくること、

そこからぶれないことが大事であると、再認識させられた。

農業、大変だし、むずかしいけれど、

おもしろくて、やりがいのある仕事だと思う。