農業の視点、ビジネスの視点

儲かる農業 -「ど素人集団」の農業革命-

posted with amazlet at 09.09.14

嶋崎 秀樹
竹書房
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農業は儲かるを実感

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嶋崎さんの本を読了。

『カンブリア宮殿』をご覧になった方も多いことでしょう。

嶋崎さん（長野の農業生産法人トップリバー社長）の理念、認識は、

どちらかというと、今の農業に携わる者一般の共通認識。

平たく言えば、他産業で成功している仕組み、考え方、ノウハウを

農業界に持ち込んで、しっかり『仕事』として農業をやろうというもの。

目指している方向は、うちもほぼ同様。

『カイゼン』をしたら、経費を抑えられる、

契約の条件をよくする、そのための内部努力、そして利益率向上。

売上は、積み上げた価値で算出される。

もしくは、利益は、減らしてきたムリ、ムダ、ムラで増えていく。

しかし、この形で他産業から入ってきて成功している企業は

まだ決して多くない。というより、圧倒的に苦戦している企業の方が多い。

ユニクロしかり、ワタミしかり。

今まで積み上げてきたデータ自体が少ないこと、

だから目指すべき指標があいまい、

ＰＤＣＡのサイクルが長くなりがち（自然相手だから）、

不確定要素（天候、災害等）に左右されがち、

農地法等、農地をめぐる不透明な慣習、法律、規制。

言い訳を上げればきりがない。

やっている人間の実感からすると、

ノビシロはまだ相当ある。可能性は無限大。

なのに、我ながら、進歩が遅い・・・

もっとできるはずなのに、ここまではいけるはずなのに、

毎年毎年そんな悔しい思いを抱えながらチャレンジしている。

それがパンチドランカー的な面白さにつながっていることも

否めないが・・・

一方で、最近の農業ビジネスブームは、

農業をめぐる多面的な価値をビジネスにしようとするものが多い。

いまだ形になっていない価値を提供するビジネス。

農業にたずさわっている人間として、当然興味はある。

いずれにしても、

変化せずともやっていけるほど農業は恵まれていない。

これからどんな形にしていくか。

今日は、ミーティングの日。